茨城県立土浦第一高等学校(全日制・定時制)
 
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Japan e-Portfolio が平成31年度入試等活用大学一覧を公開


 1月31日(水),Japan e-Portfolio が平成31年度入試等活用大学一覧を公開しました。1月26日までに申込みがあった大学は,早稲田大,大阪大,東京医科歯科大など48大学であり,申込みを受け随時更新をするようです。平成31年度入試での活用一覧という表記をしています。つまり,現高校2年生での活用を示しています。活用する学部学科等,入試制度や活用方法「評価利用,参考参照利用,情報収集利用」などは,各大学によって異なります。


「JAPAN e-Portfolio」とは

「JAPAN e-Portfolio」概要

 高大接続ポータルサイト「JAPAN e-Portfolio」とは,文部科学省大学入学者選抜改革推進委託事業(主体性等分野)で構築・運営する,高校eポートフォリオ,大学出願ポータルサイトです。高校生が学校内外の活動をeポートフォリオとして記録し,高校生が入力した記録を高等学校の先生が確認できます。


「JAPAN e-Portfolio」でできること

高校生

自分の活動成果や学びを記録
 学校の授業や行事,部活動などでの学びや自身で取得した資格・検定,学校以外の活動成果を記録。活動成果や学びを積み上げていくことでeポートフォリオとして情報が蓄積されるとともに,将来的にはこのデータを大学入試時に利用できます。

自分の活動成果や学びを振り返る
 登録した「学びのデータ」は月ごとにまとめて閲覧が可能です。どんな種類の学びに取り組んでいたかを確認ができ,今後どのような学び・成果につなげていくか,参考として登録内容を確認ができます。

蓄積した「学びのデータ」を利用し,出願
 高校生活の中で蓄積した「学びのデータ」を個別大学のインターネット出願システムへ連携し,出願時に利用することができます。


先生

生徒の皆様の活動成果や学びの状況を確認
 「JAPAN e-Portfolio」の先生向けの機能として,生徒一人ひとりの入力内容を閲覧できます。

生徒の皆様の「主体的な学び」をサポート
 面談前や年度末に,生徒とともに内容を確認し,振り返ることで,継続的な「主体的な学び」に向けて,ご指導にお役立てください。

 


 

2018年度入試を考えるにあたり,近年の入試についてのトピック


 2018年度入試を考えるにあたり,いくつかのトピックを取り上げ,近年の入試について整理してみたいと思います。


1.指定国立大学の指定
 グローバル化時代の国際競争で日本が生き残るためには,大学の国際競争力を上げることが欠かせない。文科省は,国公私立大学全体を対象にした「スーパーグローバル大学」の指定などを行っているが,やや力不足である感は拭えない。このため,政府の産業競争力会議は,世界と競争できる国内トップクラスの国立大学を指定して,世界水準の実力を持つ大学をつくることを提言した。
 これを受けて文科省は,世界で競争できる「指定国立大学」として,東北大,東京大,京都大の3大学を指名した。指定の条件として,研究力,社会との連携,国際協働の3つの領域において,既に国内最高水準に位置していることなどがあげられていた。指定によって研究や教育において世界のトップ大学と競えるように,経営の自由度を高めることが認められる。 listen1001.mp3


2.英語4技能外部検定試験の拡充進む
 社会のグローバル化が急速に進む中,従来の「読む」「書く」という限られた能力だけではなく,「話す」「聞く」を加えた総合的な英語力を求める声が高まってきている。受験生の英語力における「4技能」を評価するため,英語4技能外部検定試験を一般入試に活用する大学が拡充している。特に,推薦・AO入試のみではなく,一般入試で活用する大学も出てきている。2018年度入試では,茨城大工学部や千葉大園芸学部,看護学部,九州大共創学部などで活用されるようになる。
 筑波大は,2018年度推薦入試から,英語4技能外部検定試験を導入する。CEFRのB1レベル相当以上のスコアを持つ高校生は,推薦入試の総合評価に反映される。また,医学類ではより高い基準を設けて学生を選抜する必要があるという判断から,B1ではなくC1に設定され,1年早く導入されている。筑波大は,2013年にアドミッション・ポリシーを,「筑波大学は,自立して世界的に活躍できる人材を育成するため,本学の教育を受けるのに必要な基礎学力を有し,探究心旺盛で積極性・主体性に富む多様な人材を受け入れます。」と設定し,全学学群入試改革検討委員会を設置してグローバル化に対応した入試改革を進めてきた。2015年度入試から,国際バカロレア特別入試をスタートさせており,今回,入試に英語4技能外部検定試験を取り入れるのもグローバル化に向けた入試改革の一環と位置付けられている。 listen1002.mp3


3.理工学系統の学部における大括り募集の増加
 2018年度入試においては,国立大学の理工系学部で,より少ない学科数・コースに再編し,大括りで募集したりする動きが目立つ。これは理工系人材の戦略的育成を目的とし,学部と大学院との連携をより意識したものである。また,受験生にとっても大学入学後に所属学科やコースを検討し,進路選択できる動きといえる。
 東京工業大は,2019年度入試から,前期日程試験の全募集人員の約9割に相当する人員を全学一括募集する。東京工業大では教育改革が進行し,学院・系の教育体制が整ったようである。学部・学科体制から大括りの学院・系体制に移行する。
 茨城大工学部は,2018年度入試から,旧来の8学科体制を見直し,5つの学科に再編する。学部から大学院修士課程までの6年間の一貫的な教育を強化する。 listen1003.mp3


4.東北大で一般入試以外の募集人員が約22%に
 2015年9月に国大協が発表した「国立大学の将来ビジョンに関するアクションプラン」に,推薦・AO入試を拡大し,入学定員の30%を目標とすることが掲げられた。これを受けて,国立大学を中心に推薦・AO入試の導入が進んでいる。難関国立10大学の中で,特に推薦・AO入試による募集人員が増加しているのが東北大であり,2018年度入試では,全体の入学定員の約22%に達する見込みである。2015年度入試では約18%であったが,毎年割合は高まってきている。東北大の中期計画には,AO入試による入学定員を30%まで拡大することを目指すとの記載がある。推薦・AO入試拡大の傾向は他の国立大学でもみられる。それに伴い,一般入試の割合は年々縮小していくため,様々な入試形態に対応できる準備が受験生に求められることになる。 listen1004.mp3


5.一橋大で後期日程が廃止・推薦入試の枠が拡大
 2016年度の東京大の推薦入試,京都大の特色入試,2017年度の大阪大の世界適塾入試に続いて,2018年度は一橋大で推薦入試の枠が拡大される。これまで商学部のみで実施されていたが,経済学部,法学部,社会学部も加わり,これに伴い,法学部と社会学部では後期日程が廃止される。
 推薦入試に出願するためには,指定の語学検定での資格,数学オリンピックでの実績など,大学が指定する条件のうち1つ以上を満たす必要がある。一橋大は,「グローバル社会において独自性をもって活躍できる人材の育成を促進するため,一定の基礎学力を備えつつ,特定の領域で高度な知識訓練を積み重ね,その才能を発揮してきた多様な背景を持つ学生に対し,多面的・総合的に評価する」と公表しており,それが出願要件にも反映されているといえる。小論文では,大きなテーマを論じさせることにより,構想力,論理的思考力,分析力,表現力,独創力などの力が多面的に問われ,面接は個別面接で口頭試問も含まれる。 listen1005.mp3


6.薬学系統にみられる変更点
 2006年度から2017年度までの間の学部入学生に対しては,薬剤師国家試験受験資格の経過措置があった。2018年度学部入学生から,その経過措置の対象期間が終了し,薬剤師になるためには6年制の薬学科への入学が必須になる。薬学部の4年制課程を卒業し,薬学の修士又は博士課程を修了し,かつ6年制課程を修めて卒業した者と同等以上の学力及び技能を有すると認定したものについては,薬剤師国家試験受験資格が得られる。6年制の薬学科は薬剤師養成,4年制の薬科学科は創薬研究を担う人材育成を目的としているが,今後はその区分がより明確になるため,入学後のキャリアビジョンを意識することがさらに重要になる。こうした状況を背景に,2018年度入試では,薬学科,薬科学科の募集方法について,各大学で変更が生じている。学部一括募集にする大学,学科別募集にする大学と変更の動きは分かれている。
 千葉大では,前期日程は学部一括募集で変更はないが,後期日程は学部一括募集から学科別募集となり,薬学科では後期日程の募集を停止する。京都大では,学科別募集から学部一括募集となる。 listen1006.mp3


7.主体性を評価する取り組み
 各大学の入学者選抜において,「思考力・判断力・表現力」や「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」に関する多面的・総合的評価が行われることが重要であり,  文科省は,高大接続システム改革の1つとして「大学入学者選抜改革推進委託事業」に取り組んでいる。この事業が対象とする分野は,人文社会分野(地理歴史科・公民科・国語科),理数分野,情報分野,主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度(主体性等分野)である。その中で,関西学院大を代表大学とする主体性等分野では,「『主体性等』の評価尺度・基準の開発」に加えて,「eポートフォリオなどのICTを活用した入試モデルの開発」が行われており,「JAPAN e-Portfolio」という高校eポートフォリオが開発された。自分の活動実績や学びを記録し,振り返ることや,蓄積した「主体性等を含む学びのデータ」を利用し,出願が可能になるという構想がある。 listen1007.mp3


8.一般入試における面接・志望理由書等の導入
 2018年度入試において,一般入試でも面接や小論文,志望理由書などを課す募集単位が増加してきている。
 東京大理科三類前期日程では面接を導入する。面接試験では,受験者の人間的成熟度,医学部への適性,コミュニケーション能力等を評価し,将来,医療や医学研究に従事するのにふさわしい資質を持った学生を,学力試験の成績のみでなく多面的・総合的に選抜する。
 また,九州大では,2018年度より共創学部が新設され募集を開始するが,入学後の学習構想を含む「志望理由書」の提出が必要となる。各入試方式において提出を求める書類は,いわゆる学力の3要素「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「主体的な学習態度」と「共創学部への適性」の観点から評価するとしている。 listen1008.mp3


9.インターネット出願の拡大
 近年,紙願書での出願を取りやめ,インターネット出願に移行する大学が増えており,国公立大学の4分の1,私立大学の約6割にのぼる。インターネット出願は徐々に主流の出願方法になりつつある。
 2018年度から新規にインターネット出願を実施するのは,東京医科歯科大,東京外国語大,首都大学東京,名古屋工業大,神戸大,佐賀大,長崎大,鹿児島大などである。また,四国の国立5大学では,2018年度からインターネット出願のみとなる。導入初年度から紙願書を廃止し,インターネット出願に一本化する大学も目立つ。
 インターネット出願は,出願期間内に指定の出願サイトにアクセスし,出願フォームに必要事項を入力・送信することで,出願手続きの大部分をネット上で行うことができる。募集要項の取寄せの手間がかからない,入力ミスのチェックができるなど,受験生にとってもメリットがある。ただし,出願確認書類や調査書などは別途郵送が必要で,ネット上だけで出願が完了するわけではない点に注意が必要である。 listen1009.mp3
 

 

国大協が,英語のマーク式試験と民間試験の両方を課す方針を固めた

 

 大学入試センター試験に代わり2020年度から始まる「大学入学共通テスト」の英語について,国大協の理事会が,2023年度までの4年間は,現行のマーク式試験と新たに活用する英検やGTECなどの民間試験の両方を受験生に課す方針を固めたことがわかった。国立大82校が参加する来月の総会で正式決定するされる。


 国大協の理事会では、「大学ごとにテスト形式が異なると,受験生の志望校の変更が難しくなり,混乱する」などの意見が出た。また,国立大82校を対象に実施したアンケートで,マーク式試験と民間試験の両方を課す案に賛成する意見が多かったこともあり,理事会は全国立大で足並みをそろえる方針を決めた。

 英語は2024年度から民間試験に全面移行することが決まっている。制度変更による受験生や大学への影響も大きいことから,文部科学省は7月,2023年度までの4年間を移行期間と位置付け,マーク式試験を1月に実施し,民間試験と併存させることを決めた。


 民間試験の導入については ,検定料などの費用負担や,地域や家庭の経済環境によって受験機会に不均衡が生じかねないことに加え,異なる試験の成績をどう公平に評価するかなどの課題が指摘されている。
 

 

大学入学者選抜改革推進委託事業


 「大学入学者選抜改革推進委託事業」は、文部科学省による高大接続システム改革の取り組みの1つである。「学力の3要素」のうち、特に「思考力・判断力・表現力」や「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」に関する多面的・総合的評価が行われることが重要であるが、現状の各大学の入学者選抜の評価手法等が必ずしもこれに沿うものになっていない。そのため、複数大学等によるコンソーシアム体制の下で調査・研究を協働して行い、多面的・総合的な評価を行うための実践的で具体的な評価手法を構築し、その成果を全国の大学に普及することにより、各大学の入学者選抜改革を推進するというのがこの事業の背景にある。この事業が対象とする分野は、人文社会分野(地理歴史科・公民科・国語科)、理数分野、情報分野、主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度(主体性等分野)である。

文部科学省
早稲田大学
大阪大学
広島大学

 

高大接続改革の実施方針等の策定について


 「大学入学共通テスト」実施方針を策定し,「平成33年度大学入学者選抜実施要項の見直しに係る予告」の決定について,7月13日付けで,文部科学省ホームページ「高大接続改革の実施方針等の策定について」より公表された。

 詳しくはこちらをご覧下さい。 → こちら


 

THE世界大学ランキング日本版は1位東京大,2位東北大,3位京都大


 英国の教育専門誌タイムズ・ハイヤー・エデュケーションは2017年3月30日,日本国内の総合パートナーであるベネッセグループの協力を得て,「THE世界大学ランキング 日本版2017」を発表した。


 世界版ランキングは「研究力」を軸に据えているが,日本版ランキングは,日本の教育事情により即した形で大学の魅力や特性が表れるように,大学の「教育力」を測る設計となっている。指標は「教育リソース」「教育満足度」「教育成果」「国際性」の4分野11項目で構成されている。既存の大学ランキングが主に入学時の学力を軸に作成されている一方で,今回のランキングは学生の学びの質や成長性に焦点を当てたとのことである。


 総合順位では,1位東京大学,2位東北大学,3位京都大学,4位名古屋大学,東京工業大学,6位大阪大学,7位九州大学,8位北海道大学,9位筑波大学,10位早稲田大学,11位慶應義塾大学となった。


 分野別順位の1位には,教育リソースは東京医科歯科大学,教育満足度は国際教養大学,教育成果は東京大学,国際性は立命館アジア太平洋大学が選ばれた。


 

「指定国立大学」に、東北大学、東京大学、京都大学の3大学


 グローバル化時代の国際競争で日本が生き残るためには,大学の国際競争力を上げることが欠かせない。文科省は,国公私立大学全体を対象にした「スーパーグローバル大学」の指定などを行っているが,やや力不足である感は拭えない。このため,政府の産業競争力会議は,世界と競争できる国内トップクラスの国立大学を指定して,世界水準の実力を持つ大学をつくることを提言した。これを受けて文科省は,世界で競争できる国立大学として「指定国立大学」の公募を2016年11月から開始した。

 その「指定国立大学」には,旧帝大系大学では,東北大学・東京大学・名古屋大学・京都大学・大阪大学の5大学が,旧帝大系以外では,東京工業大学・一橋大学が応募した。旧帝大系では,北海道大学と九州大学は応募を見送った。これは大学の国際化などの面で応募基準を満たさなかったためのようだ。「研究力」や「社会との連携」,「国際協働」の3領域で国内最高水準に位置していることが公募の条件であり,とても厳しい条件であった。

 「指定国立大学」に指定されれば,給与基準などの規制が緩和され,世界的な外国人研究者などを高給で雇うことができるようになる。自己収入を収益性の高い金融商品などに投資したり,大学の土地を第三者に貸し付けたりすることなどができるようにもなる。また,「世界で競争できる大学」として国に格付けされたことを意味する。大学進学者の大学選びなど受験地図にも,少なからぬ影響を及ぼしそうである。

 文科省は6月30日,「指定国立大学」に,東北大学,東京大学,京都大学3大学を指定したと発表した。文科省は国際競争が激化する中,世界の有力大学をしのぐ人材育成と研究成果を3校に期待している。ほかに東京工業大学,一橋大学,名古屋大学,大阪大学の4大学は将来の指定に向けた「指定候補」とした。今年度末をメドに再審査されるようだ。

 本校の現役生の約半数が,東京大学,東北大学,筑波大学の3大学のいずれかを受験しているが,そのうちの2大学が「指定国立大学」に指定されたわけである。



指定国立大学法人としての東北大学の将来構想



東京大学 指定国立大学法人構想




京都大学 指定国立大学法人構想概要

 

大学入学共通テスト最終案では、英語民間試験へ移行期間は4年 


 文科省は7月10日、大学入試センター試験に代わり2020年度に始める「大学入学共通テスト」の実施方針の最終案を有識者会議に提案した。民間試験に移行する英語では、2023度までの4年間を移行期間とし、現行のマークシート式試験を併存させる案を採用した。
 

 文科省は5月に公表した実施方針案で、2020年度にマークシート式試験を廃止して民間試験に全面移行するA案も示したが、2023年度まで併存させるB案を示した。高校や大学関係者から急速な制度変更に不安視する声が多く、民間試験とマークシート式が4年間併存する「移行期間」を設けることにした。
 

 文科省は、英検やTOEFLなどの民間試験のうち,学習指導要領との整合性や実施状況などの水準を満たしたものを認定する。受験生は高3の4~12月に2回まで受験できる。大学入試センターが点数と国際規格「CEFR」に基づく段階別評価を大学に提供する。 
 

 最終案では、受験生の経済的負担や居住地域に配慮し、試験の実施団体には検定料の負担軽減や全国各地での複数回実施を求めている。文科省は、できるだけ多くの種類の認定試験を活用するよう大学に要請した。


 

高等学校段階までの学習で身につけてほしいこと


 東大のホームページには,次のように掲載されています。

 東京大学を志望する皆さんには,アドミッション・ポリシーにも明示されているように,本学に入学するまでに,できるだけ多くのことを,できるだけ深く学んでほしいと思います。以下,本学を受験しようと考えている皆さんに向けて,高等学校段階までの学習において,特に留意してほしいことを教科別に掲げます。

【国語】

 国語の入試問題は,「自国の歴史や文化に深い理解を示す」人材の育成という東京大学の教育理念に基づいて,高等学校までに培った国語の総合力を測ることを目的とし,文系・理系を問わず,現代文・古文・漢文という三分野すべてから出題されます。本学の教育・研究のすべてにわたって国語の能力が基盤となっていることは言をまちませんが,特に古典を必須としているのは,日本文化の歴史的形成への自覚を促し,真の教養を涵養するには古典が不可欠であると考えるからです。このような観点から,問題文は論旨明快でありつつ,滋味深い,品格ある文章を厳選しています。学生が高等学校までの学習によって習得したものを基盤にしつつ,それに留まらず,自己の体験総体を媒介に考えることを求めているからです。本学に入学しようとする皆さんは,総合的な国語力を養うよう心掛けてください。
 総合的な国語力の中心となるのは

1) 文章を筋道立てて読みとる読解力

2) それを正しく明確な日本語によって表す表現力

の二つであり,出題に当たっては,基本的な知識の習得は要求するものの,それは高等学校までの教育課程の範囲を出るものではなく,むしろ,それ以上に,自らの体験に基づいた主体的な国語の運用能力を重視します。そのため,設問への解答は原則としてすべて記述式となっています。さらに,ある程度の長文によってまとめる能力を問う問題を必ず設けているのも,選択式の設問では測りがたい,国語による豊かな表現力を備えていることを期待するためです。


【地理歴史・公民】

 過去と現在,世界の各地域など,人間社会で一見バラバラに起こっている事象は相互に関連しています。それらについて一定の知識を身につけることはもちろん必要ですが,東京大学は細部にわたる知識の量ではなく,知識を関連づけて分析,思考する能力を重視します。そうした能動的で創造的な思考力は,暗記を目的とした勉強ではなく,新聞やテレビなどで報じられる現代の事象への関心や,読書によって養われる社会や歴史に対する想像力を通じて形成されます。そのため本学を志望する皆さんには以下の点を期待します。それに留意して学習に励んでください。

1) 総合的な知識

 本学は,狭い特定分野の知識や能力(いわゆる「一芸」)ではなく,幅広く,総合的な知識を求めます。それが複雑な社会現象を理解する上での前提となるからであり,狭い視野から導き出される結論は独善的なものになりがちだからです。地理歴史の入試問題においても,幅広い分野からバランスよく出題するようにしています。ただし,入学試験の解答に必要とされる知識の程度は,現行の高等学校学習指導要領を超えるものではありません。

2) 知識を関連づける分析的思考力

 地理歴史・公民の各科目では,便宜上の理由から,様々な知識が細切れに習得されることになりがちですが,そのような各分野の知識を関連づけて理解する能力が求められます。そのためには,入学試験で選択する科目だけに偏ることなく,地理歴史・公民の各科目を高等学校段階で広く学習し,複雑な社会現象を捉える眼を養うことが期待されます。入試問題において,地図,図表などの資料を用いた問題の出題されることがあるのも,単なる知識の量ではなく分析的思考力を測るためです。

3) 論理的表現力

 本学は,思考を論理的に表現する能力を重視します。入試問題においても,分析的思考力と論理的表現力の双方を的確に測る目的で,文章で解答する論述式の問題が出題されます。


【数学】

 数学は,自然科学の基底的一分野として,人間文化の様々な領域で活用される学問であり,科学技術の発展に貢献するだけでなく,社会事象を客観的に表現し予測するための手段ともなっています。そのため,東京大学の学部前期課程(1,2年生)では,理科各類の全学生が解析・代数を必修科目として履修し,文科各類の学生も高度な数学の授業科目を履修できるカリキュラムが用意されています。
 本学に入学しようとする皆さんは,入学前に,高等学校学習指導要領に基づく基本的な数学の知識と技法を習得しておくことはもちろんのことですが,将来,数学を十分に活用できる能力を身につけるために,次に述べるような総合的な数学力を養うための学習を心掛けてください。

1) 数学的に思考する力

 様々な問題を数学で扱うには,問題の本質を数学的な考え方で把握・整理し,それらを数学の概念を用いて定式化する力が必要となります。このような「数学的に問題を捉える能力」は,単に定理・公式について多くの知識を持っていることや,それを用いて問題を解く技法に習熟していることとは違います。そこで求められている力は,目の前の問題から見かけ上の枝葉を取り払って数理としての本質を抽出する力,すなわち数学的な読解力です。本学の入学試験においては,高等学校学習指導要領の範囲を超えた数学の知識や技術が要求されることはありません。そのような知識・技術よりも,「数学的に考える」ことに重点が置かれています。

2) 数学的に表現する力

 数学的に問題を解くことは,単に数式を用い,計算をして解答にたどり着くことではありません。どのような考え方に沿って問題を解決したかを,数学的に正しい表現を用いて論理的に説明することです。入学試験においても,自分の考えた道筋を他者が明確に理解できるように「数学的に表現する力」が重要視されます。普段の学習では,解答を導くだけでなく,解答に至る道筋を論理的かつ簡潔に表現する訓練を十分に積んでください。

3) 総合的な数学力

 数学を用いて様々な課題を解決するためには,数学を「言葉」や「道具」として自在に活用できる能力が要求されますが,同時に,幅広い分野の知識・技術を統合して「総合的に問題を捉える力」が不可欠です。入学試験では,数学的な思考力・表現力・総合力がバランスよく身についているかどうかを判断します。


【理科】

 理科は,文系・理系を問わず,社会における自然科学,先端技術が関連する様々な分野において,問題の本質を見つけ,課題解決に導くための考え方の基礎となる教科です。このために,東京大学の学部前期課程(1,2年生)では,理科各類の全学生が物理・化学・生物を必修科目として履修し,文科各類の学生も高度な自然科学の授業科目を履修できるカリキュラムが組まれています。本学を受験する皆さんには,高等学校で理科の各科目を広く勉強し,理科に関する基礎的な力を身につけることを期待しています。このために,入学試験では以下の能力を判断するための問題が出題されますので,そのような力を養成する学習を目指してください。

1) 自然現象の本質を見抜く能力

 自然現象を深く観察し,実物に即して現象の本質を見抜く発見力・洞察力を重視します。

2) 原理に基づいて論理的にかつ柔軟に思考する能力

 自然現象に関する知識の正確さとともに,自然現象を科学的に分析し,深く掘り下げ,論理的に思考する能力を重視します。また,単なる計算力を問うのではなく,自然現象を定量的に考察する能力も重視します。求められる自然現象に関する知識は,現行の高等学校学習指導要領の範囲を逸脱することはありませんが,これらを十分に理解・消化し,論理的に組み合わせて活用する能力が求められます。

3) 自然現象の総合的理解力と表現力

 自然現象は複合的な現象なので,一つの分野の特定の知識・技術のみではなく,幅広い分野の知識・技術を統合し総合的に理解する能力を重視します。また,得られた結論を,客観的に説明する科学的な表現力を重視します。


【外国語】

 人間は「ことば」なしでは生きていけません。誰もが「ことば」で考え,相手の感情を知り,自分の思考を相手に伝えます。「世界的視野をもった市民的エリート」を育てることを使命とする東京大学は,教養教育(リベラル・アーツ教育)を重視しており,そのため,入試問題においては,多くの外国語による受験に門戸を開いています。具体的には,英語のほか,ドイツ語,フランス語,中国語等による受験が可能です。共通して求める能力をまとめるとすれば,「外国語による理解力と表現力」ということに尽きます。
 いずれの外国語についても,本学で学ぼうとする皆さんは,高等学校までの教育課程の範囲内で,それぞれの言語によるコミュニケーションに必要とされる理解力と表現力を備えていることが期待されますので,その言語についての正確な知識に裏打ちされた論理的な思考力の養成に努めてください。外国語文の和訳,和文の外国語訳,文法的知識を問う問題は言うまでもなく,ときにその言語の背景にある社会・文化への理解を要求する問題が出題されるのも,そうした努力の成果を見るためです。
 以下,外国語として選択されることの最も多い英語について若干付言します。現代社会において,市民的エリートとしての責任を果たそうとすれば,英語力が重要な要素であることは明らかでしょう。ここで求められる英語力は,具体的には3点にまとめられます。

1) 英語による受信力
 知的内容のあるコミュニケーションが交わされる場において,相手側の英語による発信を正しく理解する能力が必要不可欠であることは言うまでもないでしょう。読解・聴解を含めた受信力を問う問題が出題されるのはそのためです。

2) 英語による発信力
  同様の場において,自分の述べたいことを正しく英語で表現できる発信力が不可欠なこともまた明らかです。英作文の問題が出されるのはこのためであり,現在,「話す」能力の試験を課すことができないのはもっぱら技術的な理由によります。

3) 批判的な思考力
 上記2点の能力を発揮し,健全なコミュニケーションを達成するためには,例えば常に何が「正しい」のかを問うような想像力豊かな批判的視点がなければなりません。それがなければコミュニケーションの場には誤解と曲解が渦巻くことになります。

 こうした英語力を身につけるためには,発音・語彙・文法構造などの細部の把握と,論理構成の理解や文化的背景についての知識に裏打ちされた大局的な把握との両面での訓練が必要であり,教養教育ではそうした英語教育を目指しています。そのため,本学を志望する皆さんには,高等学校学習指導要領の範囲内で,そうした英語カリキュラムに対応できる能力を身につけるように特に意識して,学習を進めてほしいと思います。

 

平成29年度版進学要覧&合格体験記が刊行


 平成29年度版の進学要覧と合格体験記が刊行されました。

 生徒たちの合格体験記の一部を紹介します。

【北大合格
《学校行事について》                                
 土浦一高の学校行事は,私の中でも最高の思い出です。1年生の春休みにはSEGに参加させていただき,2年生の時には歩く会(47回)の実行委員長を務めさせていただきました。また3年生の一高祭では,3年G組のクラス企画責任者としてクラス企画第1位を獲得し,3年G組は一高大賞も受賞しました。
 部活動に励むのも素晴らしいことだと思います。ですが,折角土浦一高に在学しているのなら,1度だけでもいいので委員会活動に参加してみてください。私の友人の中にもハンドボール部でプレーする一方で,一高祭第一会場委員としても活躍している人がいました。委員会の顧問の先生方は,活動の大部分を私たち生徒に任せてくださいます。生徒同士で話し合って何かを成し遂げる喜びを味わえるのは土浦一高ならではだと思います。

【筑波大合格
《3年生夏休み》
 受験の天王山ともいわれるこの時期,ぜひ朝から夜まで勉強に明け暮れていただきたい。夏を過ぎたら現役生という言い訳も捨て,浪人生と対等に戦っていかなくてはなりません。時間はたくさんあるので計画を立てて悔いのないようにしてください。一番力を入れて欲しい教科は理科と社会です。理社は受験期に最も得点源となる教科であり,この時期までに基幹3教科を完成させて,夏に理社で追い上げをかけるのが理想の形です。私は一日10時間の勉強時間を物理3時間,化学3時間,数学3時間,英語1時間で割り振っていました。また,筑波大の推薦入試が11月に控えていたので,理科はすべて学習を終え,演習に突入していました。夏が終わると,毎週のように模試が控えています。ある程度は勉強を終えていないと,あれよあれよと模試が燃焼しきれないまま通り過ぎてしまいます。この模試を活かせるかどうかが,合否の分かれ目となると思います。緊張感をもって取り組んでください。

【東大合格
《私が考える合格に必要な3つの鍵》
(1) 賢い勉強の仕方
 無駄なことはしない。ただ長い時間やればいいわけじゃない。どんな力が足りないのか把握して,どんなことを身に付けたいのか目的意識を持って勉強。そのために必要なやり方を試行錯誤しながら考える。「できていない」という事実を自覚するのが本当に大事です。よく「進度が遅い地方の公立高校から東大に現役合格するためには独学が必要」と聞くし,不安になったこともありますが,基幹三教科を固めてから地歴で追い上げていく一高スタイルは理にかなっていたと感じます。与えられたことを自分にあったやり方で一生懸命こなせば,塾や独学に頼らずとも現役合格できるのが土浦一高です。

(2) メンタル
 ゴールやそれを達成した自分像を持つのが大事です。志望大学でやりたいことを探してみてください。不安なときはその分勉強してください。強気でいるために,実はこの原稿を受験期から書いていました(笑)長期休みに教室に行き同じく頑張る友達に会えたこと,先生,家族が全力でサポートしてくれたことなどが大きく,受験に環境が大切だという意味はここにあると思います。ありがとうございました。

(3) 努力
 これはもうみなさん次第です。これだけやって落ちたなら後悔しない!というくらい勉強。これをやっておかないと後悔する!と思うことは全部やる。受かるべくして受かる人になりなさい,とある先生に言われました。勉強だけにひたすら打ち込むことができる(=青春)幸運な環境に感謝しつつ,努力する自分と向き合い,受験期を楽しんでください。

【東工大合格
《数学について》
(1) いろいろな問題集に手をつけない
 ある程度流れに乗ってきた分野については授業で使っていたスタンダード(数ⅠAⅡB),オリジナルスタンダード(数Ⅲ)を使いました。私はこれで受験を乗り切ると決めていたので,大学の過去問以外に,他の問題集には手をつけず,ひたすらこれを解き続けました。

(2) 悩む訓練をする
 この演習は悩むための演習です。試験当日,悩まずに全て解けることは少ないでしょうから,今のうちにたくさん悩み,様々な角度から何とか回答をひねり出していくという訓練は大切です。5問解ききれなくても構いません。3時間大いに悩み,3時間悩み切ったという達成感を味わってみてください。私はとくに悩むことを大切にしていましたから,スタンダードを解くときにも解き終わるまで,極力解答を見ないようにしていました。どうしてもわからないときは問題に付箋を貼っておいてまた次の日に考えてみるようにします。1か月くらい貼りっぱなしの付箋も多く,結局解答を確認しないまま二次試験を迎えたものもあります。

【京大合格
《3年間の学習と生活の流れ》
[3年生夏休み前]
 3年前半は完全燃焼するために部活漬けの日々を送っていると思いますが,引退後には受験勉強をしないといけないことも事実です。個人的にはこの一番つらい時期こそ授業を集中して聞くことが最良だと感じました。平日の午後は生物の予習を20分程度やるぐらいで,土日に数学の予習をある程度やり,英語の予習は朝の電車と授業前の10分でできるところまでやる,という感じでした。時間はないので,授業中にやるべきことはその55分間のうちに消化しきることを意識しながら授業を受けていました。結果夏大前の6月考査で過去最高の10番台を取れたので,授業って大事なんだなとこの時期にして気づきました。

[3年生夏休み]
 引退して夏休みが始まりました。生活リズムは部活時から変えないほうが気が抜けなくていいと思います。またモチベが上がるんでたくさんの人が勉強してる場所で勉強するのがいいと思います。自分は12時間くらい1日にやっていました。この時期は5時間くらいしかやらない人もいれば(実際この人はいい所受かっているので時間が全てじゃないですが)15時間とか勉強してる猛者もいます。ものすごく努力している友達を意識しながらだと案外自分も頑張れます。
 やった内容としては数Ⅲのチャート,化学の重要問題集を一周,無機のノートまとめ,生物のグローバルを一周,地理の問題集,などが主でした。英語は1日30分やるかどうかでした。夏に入るまでの自分の英語力に自信があるのなら英語はやらなくていいと思います。夏の東大,京大模試などは自分が全然だめだと認識できればいいので1個だけ受けました。マーク模試は受けませんでした。
 
 

SGHに取り組んだ生徒たちが,2017年度東大推薦入試と京大特色入試に合格


 これまで一般入試のみの実施であった東大と京大が,それぞれ推薦入試,特色入試を2016年度入試より導入しました。東大では「多様性」,京都大学では「最適なマッチング」を意識した入試とするとし,既存の入試に対する閉塞感から新たな入試の導入に踏み切った点は一致しています。

 本校は,平成2014年度より,文部科学省からスーパーグローバルハイスクール(SGH)の指定を受けています。SGHで活躍した2人の生徒が,平成2017年度入試で,東大推薦入試と京大特色入試に合格しました。2人ともSGHで行った研究をまとめたものを,志願理由書として提出しました。

 東大に合格した生徒は,生物オリンピックの国内予選で5位という実績がありました。SGHでの研究の成果を,「開発漁業資源利用に向けての問題点とその解決案」という論文にまとめました。

 京大に合格した生徒は,SGHグローカルビジネスアイディアコンテストにおいて,英語でプレゼンテーションするなど,抜群の英語力を発揮しました。YouTubeの動画「霞ヶ浦に愛と希望を」をご覧下さい。SGHでの研究の成果を,「霞ヶ浦浄化プロジェクト ~ミクロキスティスの資源利用と淡水真珠による水質浄化~」という論文にまとめました。





 

 

 

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