令和3年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト問題作成方針

令和3年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト問題作成方針
問題作成の基本的な考え方


 大学入学共通テストは,大学への入学志願者を対象に,高等学校の段階における基礎的な学習の達成の程度を判定し,大学教育を受けるために必要な能力について把握することを目的としている。このことを踏まえ,共通テストの問題は,以下を基本的な考え方として作成する。


〇大学入試センター試験における問題評価・改善の蓄積を生かしつつ,共通テストで問いたい力を明確にした問題作成
 これまで問題の評価・改善を重ねてきた大学入試センター試験における良問の蓄積を受け継ぎつつ,高等学校教育を通じて大学教育の入口段階までにどのような力を身に付けていることを求めるのかをより明確にしながら問題を作成する。


〇高等学校教育の成果として身に付けた,大学教育の基礎力となる知識・技能や思考力,判断力,表現力を問う問題作成

 平成21年告示高等学校学習指導要領において育成することを目指す資質・能力を踏まえ,知識の理解の質を問う問題や,思考力,判断力,表現力を発揮して解くことが求められる問題を重視する。
 また,問題作成のねらいとして問いたい力が,高等学校教育の指導のねらいとする力や大学教育の入口段階で共通に求められる力を踏まえたものとなるよう,出題教科・科目において問いたい思考力,判断力,表現力を明確にした上で問題を作成する。


〇「どのように学ぶか」を踏まえた問題の場面設定

 高等学校における「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善のメッセージ性も考慮し,授業において生徒が学習する場面や,社会生活や日常生活の中から課題を発見し解決方法を構想する場面,資料やデータ等を基に考察する場面など,学習の過程を意識した問題の場面設定を重視する。


[ 2019年06月07日 ]