[土浦一高の考査]
[土浦一高の考査]
 本校の考査の特徴をいくつか挙げてみます。

 ① 考査の回数を増やし,思考力・判断力・表現力を鍛える取組を行っています。1・2年生は,4月実力考査,5月定期考査,6月定期考査,9月実力考査,10月定期考査,11月定期考査,12月実力考査,1月定期考査,2月定期考査の年9回の考査を実施しています。また,3年生は,4月実力考査,5月定期考査,6月定期考査,9月第1回校内模試,10月定期考査,11月第2回校内模試,12月定期考査の年7回の考査を実施し,全て記述式問題を中心に出題しています。

 ② 数学と英語の試験時間は,実力考査や校内模試だけでなく定期考査においても,100~120分で実施しています。数学の試験の問題用紙は3枚あって,1枚目は基礎・基本を確認するための問題,2枚目は実力差が出るような問題,そして3枚目が東大などの難関大の2次試験を意識した問題となっています。定期考査においてもこのような出題をしているため,月に1回は難関大2次試験レベルの問題を試験形式で解くことになります。このように,論理的な思考力と記述力を高める取組によって,生徒たちは真に必要とされる学力を高めることになります。
 また,英語の試験では問題の文章量を多くし,校外模試などと比較して質的にも量的にもハイレベルの問題が出題されます。このため,実際の大学入試の問題を簡単に感じる生徒がたくさんいます。

 ③ 考査問題の作問に関しては,本校の教員が最も力を入れているところです。どの教科も問検(問題検討会:教員が問題を持ち寄って,考査の問題のセットを作ること。)を実施しています。良い問題でないと考査問題として採用されないため,各教師とも作問にはかなりの時間と労力を裂いています。

 ④ 校内考査の成績は,大学の合否に非常に相関が強く,本校の受験指導は校内の成績に基づいて行われています。校外模試と比較しても,本校の考査の方が実際の合否との相関が強いことが,校内の進路情報交換会でも報告されています。これは,本校の生徒の学力を十分に掌握し,実際の入試問題を想定した質の高い良問のセットを考査問題として出題しているためといえます。

 本校では,中身の濃い授業と論理的思考力・判断力・表現力を鍛える考査の繰り返しによって,課題解決能力を高める指導を行っています。本校が進めている「これからの時代に求められる学力観」に,大学入試がその改革によって近づいてきたといえるでしょう。

[土浦一高の授業]

[土浦一高の授業]

 本校では講義形式の「知識伝達型授業」(インプット型の理解させる授業)とともに,ゼミ形式の「知識探究型授業」(アウトプット型の考え表現させる授業)であるアクティブ・ラーニングを適宜導入しています。さらに,「知識伝達型授業」と「知識探究型授業」を複合したハイブリッド型授業,いわゆる「土浦一高アクティブ・ラーニング型授業」も展開しています。これら3つの授業形態は,科目特性や授業内容に応じてフレキシブルに展開しています。


 併せて,校訓の「自主・協同」を具現化するため,ディベート,グループワーク,グループディスカッションなどを積極的に導入して,「主体性」や「協働性」の育成にも努めています。