校訓

土浦中学校校訓(旧校訓,明治42年制定)


「至誠・自重・愛敬・剛勇・勤倹」


 幸津國太郎第3代校長(明治38年~大正8年在職)の「修徳の方便を示し,かつ本校の特有の方針を明らかにす。」の意志のもと校訓を制定し,明治42年(1909)10月30日,校訓制定式を挙行した。幸津校長は,校訓の語を次のように説明している。「至誠」とは事実無妄なること。「自重」とは自己の人格を尊重すること。「愛敬」とは親切・同情。「剛勇」とは勇往邁進すること。「勤倹」とは労働神聖,節約。(「進修百年」(1997)より)




土浦第一高等学校校訓(現校訓,昭和21年制定)


「自主・協同・責任」


 昭和21年(1946年),今宮千勝第8代校長(昭和21年~昭和22年在職)の「民主主義国家としての国是に即応して,教育訓としても人生訓としてもその性格が明らかに現れる」ような新校訓を打ち立てたいとの決意のもと,教職員や生徒の意見を尊重しながら制定された。同年,日本国憲法公布の11月3日に校訓制定式を挙行した。今宮校長は,当時,新校訓は「自主:独立に徹し,協同:大和を成し,責任:本務を果す。」ものであると表明し,生徒に「自主独立の精神を尊び,社会生活上の協同精神を讃え,責任の持てる人間になること,責任を負わされる人間になること」を熱く説いたという。終戦直後の混迷の中,日本国憲法施行(昭和22年),教育基本法施行(昭和22年)に先んじて制定された新校訓には,極めて意義深いものがある。(「進修百年」(1997年),「アカンサス」第23号より)




 徳富蘇峰(ジャーナリスト,肥後国出身,1863~1957,本名:徳富猪一郎,弟は徳冨蘆花)の
 揮毫(昭和32年(1957),93歳(当時))。寄贈者や寄贈経緯は不明。