筑波大学の岡田幸彦准教授を本校にお迎えし,1年生全員に向けてご講演をいただきました。土浦一高SGHに期待することとして,社会課題の解決を国やNPOではなくビジネスで担おうとする考えや,変化の激しい時代に対応した新しい発想を身につけることなど,社会課題に日々取り組む先生ならではの話に,生徒たちは大きな共感と刺激を受けていました。ご講演の後,岡田先生には2年生の課題研究経過報告会にもご参加いただき,ご指導をいただきました。
(1)学問の最前線にいる大学教員からグローバル人材の重要性について聞くことで,学習意欲を高める。
(2)グローバルな学術研究の重要性と楽しさを知ることで,課題研究に取り組む意欲を高める。
平成29年10月23日(月) 14:40~15:35 本校体育館
・筑波大学岡田幸彦准教授,及びアシスタント学生2名
・1年生全員 320名
・この講義をきいて,違いに価値を見出せる人やローカルの価値をグローバルに伝えられる人が真のグローバル人材になれると分かったので,自分もそのような人になる努力をしようと思った。
・ビジネスは売り手だけが得するものだと思っていたけれど,売り手も買い手も,また世間にとっても利点のあるものでなければ続いていかないということを知り,初めての発想だったので驚きました。
・自分との違いに対して,排除しようとするのではなく,価値や面白さを見いだすことが大切だということがわかった。誰とでも仲良くなれるように努力していきたいと思った。
・違いを受け入れて,価値を見いだすことで人として成長できるということが分かった。グローバルとローカルは両立させることができると知った。
・英語はあくまでも手段で,英語が話せることがグローバルな人ではないというのが印象的だった。・かつては顧客の満足度を得られればよかったが,現在ではビジネスでも社会問題の解決が求められているなど,ビジネスに対する期待が複雑になっていることが分かった。
・SGHやグローバル人材といっても具体的にはっきり知らなくて,この機会に知ることができて良かった。違いに価値を見いだすのは簡単ではないが,高校時代を通してコミュニケーション能力,思考力,ひらめきなどを高めていけたらいい。
・グローバルな人材は,相反するように聞こえるローカルのことを卑下しないことで出来上がるということがわかった。私がグローバルで活躍しようとするなら,地元のことをよく知り,大切にする必要があると感じた。
・日本人としての誇りをあまり持っていないと感じた。国際社会を生きていくものとして,ローカルの価値を自分が知って世界に発信していけるようになりたい。
・英語は手段に過ぎないというお話を聞いて,英語を勉強として捉えるのではなく,自分の考えを伝えるための道具として捉えようと思った。
・リーダーとはどのような人なのかという話で,三つあった中の「人を巻き込む」というのが,強く印象に残りました。自分は主に共通の趣味の人としかうまく話せないところがあったが,グローバルな人財を目指すために,誰とでも友だちになれるようにしたいと思います。
・地方を活性化できるような仕事につきたいと思っていて,それなら公務員かと思っていたけれど,今回「ビジネス」で社会問題を解決できると聞いて,180度考えが変えられ,とてもためになりました。
・「ビジネス」ときくと,自分たちのために何かをするというイメージが強かったので,先生のお話を聞いて,「社会課題解決の一つの手段」がビジネスという言葉に,とても大きなインパクトを受けた。
・今自分がやっていることは自分の意思決定の結果だという言葉が印象に残った。一つ一つの決断を大切にしていこうと思った。
・グローバルな人は,数カ国語を話せる人ではなく,違う「他者」を否定せず,自分の文化も他者の文化も大切にする人なのだと気づかされた。世界の問題と身近な地域の問題を双方向でつなげられるような,真の「グローカル」人材になりたい。
【写真】
岡田幸彦准教授による講演 |
アシスタントの学生さん2名も即興でスピーチ |
生徒はメモを取りながら熱心に聴講する |
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2年生の課題研究経過報告会にもご参加いただく |
有益なコメントをいただきました。 |