2018.2.4 GBIC

 

第4回グローカルビジネスアイデアコンテスト

土浦一高課題研究発表会


【概要】
 平成30年2月4日(日),つくば国際会議場において第4回グローカルビジネスアイデアコンテスト課題研究発表会を開催しました。この会は,生徒が1年間取り組んできた課題研究について,その成果を生徒,保護者,一般の方に向けて発表するものです。当日は本校生徒のほか,保護者,他校教員,地域の方なども多数参加し,ポスター会場,口頭発表会場は多くの来場者で賑わいました。 1年生によるビジネスアイデアのポスター発表,2年生による英語での口頭研究発表に加え,今回初めて,土浦市立真鍋小学校の児童による発表を取り入れました。これは,同校5年生児童と本校生徒が協同して進めた学び「真鍋のよさを世界に発信しよう」の結果を紹介するものです。5年生児童による英語での発表に聴衆一同,息をのむとともに,身近な地域の事業所を世界に発信する試みに,「グローカル」研究の原点を学ぶこともできました。本校生徒からは「小学生の発想の柔軟さに感心した」,「小学生の英語に刺激を受けて英語学習を一層がんばろうと思った」などの感想が聞かれ,有意義な発表会となりました。

1 目 的
 (1)1年生のグローバルキャリアデザインにおける課題研究で取り組んできた地域の資源を活用したビジネスアイデアを発表することを通して,自ら物事を探り究める力を伸ばし,コミュニケーション能力を高める。
(2)2年生のグローバルキャリアアドバンスの授業の課題研究で取り組んだビジネスプランを発表し,金融や経済,行政の専門家からの指導・助言を受けることより,さらに現実的なビジネスプランへとブラッシュアップする中で,グローバルリーダーとしての資質を育む。
(3)1年間の取り組みを発表することにより,本校のSGH研究開発の成果を広報し,グローバルリーダー育成方法の普及と啓発を行う。

2 日時・場所
 平成30年2月4日(日) つくば国際会議場 大ホール,多目的ホール

3 参加者
 ・生徒…本校1年生及び2年生SGH国際コース 計360名
 ・来賓,運営指導委員,保護者,一般の方 計約150名

4 内容
・1年生ポスタープレゼンテーション
・開会行事
・2年生英語による口頭発表
・エキシビション(真鍋小学校5年生と本校1年生の発表)
・表彰,閉会行事

【生徒感想】
・想像していたよりも準備期間が短くて、今思えば改善点もあったと思います。しかし先生方をはじめとした多くの方々の支えもあって1年間の集大成にふさわしい発表ができました。
・シャイだった私が,これだけの大舞台で堂々と英語で発表できたことに,自分でも驚いています。これもSGHの活動で外部の人や海外でいろんな人と関わってきたからだと思います。
・発表会の一週間前は,準備がほとんどできていなく,大丈夫なのかと心配でしたが,ポスターを皆で協力して進めたり,発表原稿を一生懸命おぼえたりと,濃い一週間でした。集中して真剣に取り組めば何でもできるという自信がつきました。

【保護者・一般の方感想】
☆1年生ポスターセッションについて
・近くを通る人に声をかけて,進んで自ら発表する姿勢が,素晴らしいなと思いました。
・自分たちの活動内容から結果までしっかりしていて,プレゼン力もあって良かった。
・研究に際し,もっと先行事例,先行研究を調べる必要があると思いました。
・地域への理解や関心が高いことが分かった。地域のさらなる理解に試みだと思った。

☆2年生発表について
・寸劇を取り入れるなど,聞いている人を飽きさせない工夫があり,英語も聞きやすかったです。
・「医療革命Ⅱ」の発表は特に聞きやすかった。発音,音量といったプレゼン能力がよかった。
・「一高ラーメンプロジェクト」の発表は,英語・日本語表示で工夫され,分かりやすかった。
・前年度から引き継いている「真珠による浄水」と「医療アプリ」は特にすばらしい。解決しなければならない社会課題が明確で,熱い想いが伝わってきました。時に笑いも起こり,感心もさせられ,テンポ良い発表で,感心しました。

☆真鍋小学校の小学生の発表について
・小学生とは思えない英語発表に驚きました。素晴らしかったです。
・地元の小高連携が進んでいることを知り,地域交流が確実に行われていてすばらしいと思います。今後へ期待が高まります。
発表会全体を通して・一高生に対するイメージとして,最初は穏やかでおっとりした人が多いのかなと思っていましたが,今日の発表会で,実際は明るく,意欲にあふれるとても情熱的な人たちだと思い,イメージが変わりました。
・質問されたとき口が止まることなく,はっきりと観客に伝えられていて,アドリブ力というかコミュニケーション能力が高いなと感じました。
・地元企業との連携,地元小学校との交流など素晴らしいと思います。
・1年生の司会者のファシリテーション力すばらしい。
・進学校としてどこまでをゴールとするのかが難しい中,生徒はよく動いているという印象を持ちました。土浦一高SGHは茨城県・全国のモデルとなっているので,今後も尽力をお願いしたい。

☆SGHの取り組みについて
・知識だけでなく,行動力や表現力が身につけられていて素晴らしいと思います。
・多様な取り組みを進めていて,学ぶところの多い取り組みだと思います。
・起業,ビジネスモデル,持続可能社会,グローカルというエッセンスが,どれも適切に組み込まれていて,大変有意義な取り組みだと思います。
・SGHの取り組みを他の高校へ広げて行って欲しいです。
・5年間指定終了後も,今までのSGHの活動をぜひ継続してほしい。

【写真】


1年生によるポスター発表


日本のうまみの効用を研究


森林破壊を止めるプロジェクト


無添加野菜だしを売り出す研究


いいと思ったポスターの番号をシール投票


開会行事 杉田幸雄校長の挨拶


訪日外国人向けの医療アプリ開発プロジェクト


途上国こそ廃タイヤで子供に遊具を


寸劇を取り入れ,工夫された発表



霞ヶ浦浄化に真珠を用いる持続可能な活動プラン


会場からの質疑応答


真鍋小学校5年生による発表


ポスターは土浦一高生のアドバイスも取り入れ作成


1年生各クラスで選ばれた優秀グループによる発表

司会者の質問に答える形式で研究を紹介する


表彰式 副賞に筑波銀行の協力による地元産品