令和2年度 土浦一高 医学研 実施報告
令和2年度 第2学年医学コース 学校設定科目「医学概説」授業風景

第2学年医学研 学校設定科目「医学概説」授業風景

 本校では,今年度から設置の2学年医学コース選択者に対して,学校設定科目「医学概説」が開設されておりますが,今回はその活動を紹介します。

 活動は主に,2つの活動で構成されております。1つめは,通常活動。月曜日の7時限目(月に1~2回)に設定されており,各医療系のテーマに関する調べ学習を行い,成果をプレゼンテーションすることと,自分で設定したテーマを研究し発表する,探究型のコミュニケーション能力育成活動。2つめは,体験活動。筑波大学医学医療系や各病院,予備校等の協力を得て,講話や見学など授業時間以外での体験型活動で,その取組はこれまでもHP上で紹介してきました。


 1月25日(月)7時限目には,各自の設定したテーマに関する発表会の2回目。助言者として現在筑波大学医学類に在籍する本校OB4名に参加してもらい,各発表に対して発表態度やその内容など,先輩として医学生として貴重なアドバイスをしてもらいました。本来なら学校に来て直接後輩に指導してもらいたいところですが,昨今のコロナ禍の状況では難しいため,Zoomを使ったリモートとなりました。画面越しではありますが,先輩からの熱いメッセージは後輩にしっかり届きました。


 発表会は,今後も実施予定で,計4回生徒全員36名が体験します。

[ 2021年01月28日 ]

令和2年度 第2学年医学コース 遺伝子実験(PCRと電気泳動)

第2学年医学研 遺伝子実験(PCRと電気泳動)

 12月25日(金)・26日(土)の午後に,BIO-RAD 社教育キット「Crime Scene Investigator」を用いて遺伝子実験を行い,本校生物科教員によるPCRと電気泳動を体験しました。25日は2学年の生徒36名,教員4名,26日は生徒35名,教員2名が参加しました。

 昨今のコロナ禍のなかでよく聞く言葉に「PCR」がありますが,それだけに留まらず,今後医療の世界では「遺伝子」について常に興味関心を持って勉強することが必須です。そのためにも,まずは体験し好奇心を持つこと。


 生徒の皆さんは,見慣れない実験器具にもすぐに慣れ,見えない遺伝子の世界を可視化する「PCR」と「電気泳動」を意欲的に学ぶことができたようです。

[ 2021年01月06日 ]

令和2年度 第2学年医学コース 志願理由書・模擬面接練習

第2学年医学研 志願理由書・模擬面接練習

 12月24日(木)冬季休業に入った初日の午後に,河合塾柏校の江端泰司先生と渡邉郁夫先生による,志願理由書の書き方・模擬面接練習を実施しました。2学年の生徒34名,教員3名が参加しました。

 志願理由書では,医師を目指すきっかけだけでは志願理由にならない,イメージではなく根拠を元に具体的に自分の考えを表現することなど指導いただきました。模擬面接では,代表2名がみんなの前で面接を受けましたが,自分の考えを相手に分かりやすく伝える難しさを再確認しました。


 これから勉強がさらに大変になってきますが,将来の目標を深く考えることで,今後のモチベーションアップにつながることを期待します。

[ 2021年01月06日 ]

令和2年度 第2学年医学研 いのちの学習会

第2学年医学研 いのちの学習会

 10月3日(土)土曜講座の午後に,公益財団法人いばらき腎臓財団様のご協力により,いのちの学習会を今年も開催し,筑波大学医学医療系消化器外科講師・高橋一広先生による出前授業を実施しました。2学年の生徒32名,教員4名が参加しました。

 臓器移植の歴史や種類,世界の状況や日本での現状と課題など多岐にわたって詳しく解説をしていただき,日本国内で実施件数の少なさから引き起こされる渡航移植などの問題点を勉強する良い機会となりました。

 また,高橋先生には生徒からの質問に丁寧に対応していただき,活発な質疑応答,意見発表の場となりました。ありがとうございました。

 今回も実施にあたっては,いばらき腎臓財団事務局教育担当マネージャー福田佳奈子様には大変お世話になりました。来校して生徒の活動の様子も見学していただいたこと厚く感謝申し上げます。

[ 2020年11月02日 ]

令和2年度 第2学年医学研 筑波大学出前授業

第2学年医学研 筑波大学出前授業

 土浦一高3大行事の一つ,歩く会の翌日,10月3日(土)午後に,筑波大学医学医療系・助教・大井雄一先生(産業精神医学・宇宙医学グループ)による出前授業を実施しました。久々の対面授業の形式で行い,2学年の生徒28名,教員4名が参加しました。

 

 「社会のなかで人をみるということ」というテーマに,精神症状と精神病,宇宙でのケガ・病気,医学部志望動機など,多彩な内容のお話を生徒目線で丁寧にお話ししていただきました。特に,産業医とはどのような仕事か,生物的次元,心理的次元,社会的次元で人をみることなど,大変参考になりました。

 

 講話後の質疑応答にも一人一人に真摯に対応していただきました。ありがとうございました。

[ 2020年10月06日 ]

令和2年度 第2学年医学研 臨床医の先生(水戸協同病院)による講話

第2学年医学研 臨床医の先生(水戸協同病院)による講話

  9月5日(土)土曜講座後に,水戸協同病院の病院長である渡辺重行先生による遠隔授業を実施しました。「zoom」を利用し,2学年の生徒35名,教員3名が参加しました。

 「医師という職業 血圧のお話も含めて」というテーマに,前半は「失神」について、実際の失神の現場動画からその原因を診断する医学の授業でした。後半は医師という職業について,やり甲斐や求められる資質をお話いただきました。

 「医師になりたいと思うのであれば,努力して絶対になるべき」という先生からのメッセージに生徒たちは大変感激していました。終了後も多くの質問が寄せられ,一つひとつに丁寧に対応していただきました。大変有意義な時間をありがとうございました。

[ 2020年09月08日 ]

令和2年度 第1学年医学研 臨床医の先生(土浦協同病院)による講話

第1学年医学研 臨床医の先生(土浦協同病院)による講話

  9月5日(土)土曜講座後の午後に,1年生の医学コース希望者を対象に現役の医師からの講話を頂きました。第1学年医学研生徒44名,教員5名の参加があり,土浦協同病院に勤務されているお二人の先生からの講話に真剣に聞き入っていました。

 1人目は副院長兼小児科部長である渡辺章充先生で,「命の輝きってなに?~私が小児科医・小児神経科医になった軌跡~」との演題で,小児科医を目指すきっかけと過程について,挫折や失敗談も交えてお話し頂きました。2人目は産婦人科部長である市川麻以子先生で,「医師までの道のりと、産婦人科医になった今」という演題で,医師となるまでの過程と共に,産婦人科としての遣り甲斐などについてもお話し頂きました。

 お二人の講話に共通していたのは,様々なことに意欲的に取り組む姿勢でした。お二人とも現在に至るまでに困難な場面に直面した経験についてもお話ししてくださいました。しかし,そこから得られた「人生に無駄な経験はない」との言葉も頂きました。この言葉を大切にし,これからの高校生活でも高い意識をもった学びにつなげていきます。

[ 2020年09月08日 ]

令和2年度 第1学年第2学年合同 医学研 進学情報説明会

令和2年度 第1学年第2学年合同医学研 進学情報説明会

 4月~5月の休校の影響で本来なら夏季休業中の8月4日(火)平常授業日の放課後,第1学年医学研と第2学年医学コースの生徒対象に,河合塾柏校舎から江端泰司先生をお呼びし,医学部医学科進学情報説明会「医学ガイダンス」を実施しました。1年生51名,2年生36名,教員5名が参加しました。コロナ対策:会場内消毒,マスク着用,入室時手の消毒の徹底。

 1年生にとっては,病院見学が中止になってしまったので医学研としては初めての行事参加で医学部医学科進学に関する知識が「ゼロ」の状態からのスタート,2年生は昨年も同様の講話を聞きましたが,この1年間で意識の向上が図られ,改めて気持ちが引き締められる良い機会となりました。

 江端先生には,12月に2年生に対して面接対策講座も実施していただく予定です。

[ 2020年08月05日 ]

令和2年度 第3学年医学研 講話(受験情報と学習法)

第3学年医学研 講話(受験情報と学習法)

 7月28日(火)放課後に,河合塾柏校舎の江端泰司先生による,講話(受験情報と学習法)を実施しました。参加者,第3学年医学研生徒15名,教員3名。

 医学部医学科の志願者数はここ数年減少傾向ではあるが合格者層の学力帯には大きな変化がないこと,2021年度入試での大学毎の主な変更点など最新の入試情報の解説や,今後の志望校から受験校の絞り込みなど具体的なアドバイスを聞くことができました。学力の向上はもちろん,必ず受けなければならない面接対策にも大変参考になる有意義な時間でした。

 コロナ禍の中ではあるが,3年生にはたくましく育ってくれることを願っています。

[ 2020年07月29日 ]

令和2年度 第1学年医学研 ガイダンス

第1学年医学研 ガイダンス

 1年生にとって土浦一高に入学して初めての考査終了後の7月11日(土)土曜講座後の午後に,1年生の希望者対象に医学研に関するガイダンスを実施しました。生徒80名,保護者5名,用事があり資料のみ持ち帰った生徒2名,教員5名の参加でした。

 茨城県医療人材課提供の資料での「茨城県の医療」と「地域枠」について(今年度は本校職員が代わりに説明)から始まり,土浦一高のこれまでの医学部医学科進学への支援体制や実績,医学研行事や2年生以降の医学コースについての説明を,約1時間にわたり本校職員から受けました。高校に入学してまだ間もない時期ではありますが,医療系学部・医学科や看護学科を志望するということは,大学学部学科選択=職業選択であることなど具体的な内容に皆熱心に耳を傾けていました。

 コロナ禍で世界中が騒然としているこの時期,医師を目指すということは大変な覚悟が必要です。2年生以降の医学コースを選択するか否かを生徒一人一人が主体的に判断できるように,今後の積極的な活動を期待します。

[ 2020年07月13日 ]

令和2年度 第2学年医学研 「第1回・筑波大学出前授業」

第2学年医学研 「第1回・筑波大学出前授業」

 6月27日(土)土曜講座後の午後に,筑波大学医学医療系教授・高橋智先生による,第1回・筑波大学出前授業を実施しました。現在,筑波大学では,授業が全て遠隔で実施ということなので,こちらも「zoom」による遠隔授業のスタイルで実施しました。参加者,第2学年医学コース選択者36名,教員5名。

 「医学部における基礎研究」という演題で,高橋先生がリーダーとして関わり2016年に国際宇宙ステーションで実施された「マウスを用いた小動物飼育ミッション」の紹介を通して,医学部における基礎研究の重要性についてお話しいただきましたが,それに加えて,筑波大学の紹介,医学部に進学後の多様な進路選択など,医学部進学を目指し始めた高校2年生にとって,大変興味のある内容でした。講演後は,パソコンのカメラ越しではありますが,生徒からの質疑に丁寧な対応をしていただきました。本校にとって初めての遠隔授業でしたが,普段と変わらない内容の濃い有意義な授業となりました。

 今後も,筑波大学の先生による出前授業は実施します。関係の先生方にはお忙しい中大変お世話になります。どうぞよろしくお願いします。

[ 2020年06月29日 ]

令和2年度 第2学年医学研 「医学概説」始まる

第2学年医学研 「医学概説」始まる
 6月8日(月)にやっと平常の学校生活が戻りました。その日に,土浦一高の歴史で初めて,医学コースがスタートし,学校設定科目「医学概説」の第1回目を実施しました。


 2018年7月に,本校を含めた県立校5校に医学コースを新設すると茨城県が発表し,2019年度新入生が2年生になった本年度から,土浦一高医学コースがスタートしました。本校では,医学コース選択者は,学校設定科目「医学概説」1単位を修得する過程で,同じ志を有する同級生達と切磋琢磨し,現代の医療事情・課題の研究を行い,理想の医師像の構築・コミュニケーション能力の向上を目指します。また,教室内の学習以外でも,筑波大学の先生による授業,病院見学等,これまで本校が取り組んできた「医学研」の伝統も継続します。(本年度は,例年実施していた筑波大学附属病院と水戸協同病院見学等いくつかの行事が中止になりました。)


 新型コロナ禍により,4月から休校状態が続いておりましたが,2年生36名がようやく第1回目を迎えることができました。医学コース第1期生として,頼もしい笑顔が教室内にあふれていました。これから,自分の未来をしっかり見据え,成長してくれることを願っています。

[ 2020年06月10日 ]