2017.11.22

 

SGH模擬株式会社による販売実習


【概要】

課題研究の一環として,生徒が組織する模擬株式会社を設立し,試作した食品を一般の市民に向けて販売した。その際,日本取引所グループの提供する「起業体験プログラム」を用いることで,ベンチャーキャピタル(出資者),会計士,弁理士など実際の専門家からアドバイスを受けて進めることができた。販売後は出資者に決算報告をおこない,株主配当を差し引いた役員報酬を生徒が受け取り,次の活動の資金源とした。

1 目 的
 (1)試作品を実際に販売することで,課題研究のデータ取得や結果の検証に活かす。
 (2)模擬株式会社の運営を体験することで,自らの研究にビジネスの視点を取り入れる参考とする。

2 日時・場所
 平成29年
 10月24日(火) 模擬株式会社の設立,出資金決定
 11月19日(日) 土浦産業祭(於・川口運動公園)での,焼菓子
           及び加熱和生菓子の販売ブース出店
 11月20日(月) つくば駅前BiViでの,ゆでめん「一高ラーメン」の販売ブース出店
 11月21日(火) 会計監査
 11月22日(水) 株主総会,会社解散

3 参加者・参画者
 ・本校2年生 10名
 ・筑波大学准教授 岡田幸彦様
 ・市原会計事務所 税理士 市原和弘 様
 ・日本取引所グループ(JPX) 金融リテラシーサポート部 杉山佳子様, 斉藤史貴様
 ・土浦市商工観光課 田中 様

4 生徒感想
・株式会社の実際の運営のやりがいと楽しさを実感することができた。
・経営を始めるまでにはたくさんの手続きがあり,既存の会社に「就職」することとは違ったノウハウやたいへんさがあることを知った。今までは就職することしか頭になかったが,起業してみるのも選択肢としてあると思った。
・社内で意見が分かれてしまい,社長としてまとめるのに苦労したが,目標としていた売り上げをなんとか達成できてよかった。上に立つ立場の苦労とやりがいを感じた。

【写真】


 模擬株式会社の設立


 事業計画を税理士,大学教員,JPX職員に説明


 個別にアドバイスをもらう


 出資金決定。株券を発行し出資金を受け取る


 土浦市産業祭に出店


 和食を通して世界の肥満問題の解決を目指す


 つくば駅前にてラーメン販売実習


 アンケートをとって研究のデータとする


 株主総会 3つのグループがプレゼン


 本物の税理士からの専門的な質問にも答える


 利益は研究活動の足しに使う利益処分案が承認


 貴重な学びの機会となりました